太平洋戦争下において、日本海軍の戦闘機「零戦」は「世界最高の戦闘機」として、連合国から「ゼロ・ファイター」と怖れられる存在だった。三菱の堀越二郎技師を中心に開発された零戦は、高出力の巨大エンジンで重装甲の機体を主とした米軍機に対し、徹底した軽量化と俊敏な運動性能を追求した傑作機であった。本誌では、制式採用された二一型、主力戦闘機となった五二型から、試作機が2機しか作られなかったという幻の最終型五四型、〝黄色い零戦〟零式練習用戦闘機まで、13機の零戦が3D CGで再現されている。

またスケルトン CGによる内部構造解説やコックピット、エンジン、プロペラなどの再現などメカニック図解も充実。発艦や着艦のシミュレーションもCGで再現している。

そして、真珠湾攻撃やレイテ沖海戦など零戦が奮戦した12の戦いの戦史も掲載。アメリカのワイルドキャットやイギリスのスピットファイアなど、零戦のライバル機もCGと写真で紹介。他にも、零戦を操り、大きな戦果をあげた名パイロット列伝も掲載している。日本海軍が誇る世界最高の戦闘機「零戦」のすべてがわかる1冊。